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SONY F-3B ダイナミックマイクロフォン

2018.04.19.Thu.21:32
先日マイクの修理を頼まれたのでありますが、ヴィンテージと言って良いのか分からないけど古いマイクでございます。 私も少しだけハープを吹きますが、ハンドマイク使って吹く技量も無いので、ハープ用マイクの良し悪しはよく分かりません。まぁ、古いマイクならイナタい音なのでしょうなぁ。

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取り敢えず開けて見ると、小さなトランスが転がり出てきました…。 (*_*; パッキンも腐ってるし・・・。 基板もあるけどこれは接続用ですな。 何処かの金具も出てきました。 まぁ、こんな感じなので何となく解るけど、これってどのようなマイクなのかネットで検索することに。

「SONY F-3B ダイナミックマイクロフォン」
SONYの前身である東京通信工業の頃から作っていたようで、オープンリール・テープレコーダーの付属品だったとか。 ローインピーダンスでイマドキのマイクではない様でございます。 先日お亡くなりになったハーピスト、妹尾隆一郎氏も気に入って使っていた事もあり、ハーピストの間ではコアなマイクのようですねぇ。 流線型でカッコ良いとかもあるのかな?

先ずは半田を外してエレメント部分が使えるかテストしてみると、小さいが音は出るようです。 それにしても線が細い…。 転がり出たトランスも同様に、使えるのかテスターで調べてみると使えそうです。 抵抗値を測って向きを確認。 こちらも線が細いうえに朽ちてますわ…。

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パーツが使えるのなら大丈夫ですが、問題はケースのなかに納めてグラつかないか? って事だと思います。 シールドの止めも無いし、ケースに基板を固定するのは挟み込むだけみたいやし…。 トランスは固定しておかないと線が千切れるの間違い無しやなぁ。

ってことで、結束バンドで無理矢理固定して、無理矢理押し込んだらトランスの線が千切れた~! (@_@;) もう一度引っ張り出して千切れたというか、朽ちた線を無理矢理半田してサイド押し込み固定。 シールドも抜け防止したので大丈夫そうです。

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テストしたけどインピーダンスが合わないのか、イマイチよく分からん音ですな・・・。 真空管アンプなら使えるのでしょうか? って事で修理はしましたがスッキリしない結果となりました。 まぁ、後日持ち主に使ってもらって様子を訊こうと思います。


P.S. : 持ち主から連絡があり問題なく使用出来るとの事ですわ。 良かった~!



因みに現役の頃はこの様なマイクだったようです。

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