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Live報告 「Blues 伝道 Project 第74弾!」

2016.11.28.Mon.00:18
2016年11月26日 神辺 「HIDEAWAY」 にて

静岡の老舗的ブルースバンド "Mighty Taki Blues Band" 率いる滝氏とSaeki氏がゲスト出演! 遠い所ありがとうございます。 m(__)m  滝氏とは2年半振りでしょうか、今回も自走されたという事でパワー健在ですね。

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生憎バックを務めるメンバーが不在という事で、ベースに Tany氏、ドラムに ohashi という即席過ぎるメンバーで参加させて頂きました。 私としては出来はどうあれ久しぶりのドラムで楽しかったです。

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久々な小谷君をベースに、池田氏をトロンボーンに。 貫録が出てきたTany氏。

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Yocoさんは 何ともマニアック過ぎる "Sister Rosetta Tharpe" を演ってくれました。 凄いわ~。

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久し振りな玉ちゃんはウクレレで "憂歌団" を演られましたが、ソロまで入れて良い感じでございました。 素晴らしい進化で驚きました!

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JAR赤松&友滝ひこ&千晶 って感じで。 相変わらず素晴らしい! エエ味出してますなぁ。

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ohashi は赤松氏と久々にジョイント風に。 それなりに演ったというか、出来は良く分かりませ~ん。

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広島からの帰りに 焼田さん、OZZY氏、Toshi氏、AiRiちゃんが寄って少し演ってくれたり、セッションしたりと深夜まで続いたのでございます。 それにしても皆さんブルース好き過ぎですな。








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HIDEAWAY 2016年12月 予定

2016.11.25.Fri.00:11
2016年12月 HIDEAWAY スケジュール

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Charge with 1drink   ※開演時間に御注意ください

1日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

2日 (金) 19:00~ 
REGGAE & SOUL SESSION (Bob Marley etc) とび入り ¥1,000

3日 (土) 20:00~ 
Blues 伝道 Project (Acoustic Blues) ゲスト:深川 慶 from 東京 ¥1,500

4日 (日) 19:00~ 
歌声ナイト (フォーク、昭和歌謡、etc・・) 出演自由 ¥1,000

5日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

6日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

8日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

9日 (金) 20:00~ 
豊田勇造 ¥2,500

10日 (土) 20:00~ 
TOKU & Mystery Train ・ H.M.A ¥1,500

11日 (日) 20:00~ 
TOKU(Harp.Vo.)・DAN(Vo.G)・哲(Vo.G)・OZZY(Vo.G) ¥1,500

12日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION ¥1,000

13日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

15日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

16日 (金) 20:00~ 
TOKU(Harp.Vo.)・DAN(Vo.G)・木下(Piano)・カズ坊(B) ¥1,500

17日 (土) 20:00~ 
MEET JOHN ・ THE MEATLES ・ etc・・・ ¥1,500

18日 (日) 20:00~ 
AKAGI'S Night - TOKU - ¥1,500

19日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

20日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

22日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

23日 (金) 20:00~ 
THE BEATLES Night (ホスト大介、とびいりOK!) ¥1,000

24日 (土) 20:00~ 
DAN ALL STARS ・ GG65 ¥1,500

25日 (日) 20:00~ 
ELEVATORS ・ T.I.S ・ Boosters ¥1,500

26日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

27日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

29日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

30日 (金) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

31日 (土) 18:00~ 
年越ライブ 出演自由 ¥1,500



■ お問い合わせ
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-0007

Facebook Page
https://www.facebook.com/livehousehideaway





Live報告 「HIDEAWAY 30周年」

2016.11.22.Tue.00:15
2016年11月19日 神辺 「HIDEAWAY」 にて

福山における老舗と申しましょうか、備後地方でブルースを演るなら 「HIDEAWAY」 ってくらい濃いお店でございますが、30周年を迎え益々怪しいお店となっております。(怪しくは無いか・・)

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"DAN ALL STAR'S" をバックに熱唱する TOKU さんの後は、お祝いに駆けつけた多くのミュージシャンが代わる代わる出演されまして、日頃なかなかお会い出来ない方々の演奏を聴くことが出来た盛り沢山なライブでもありました。

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「HIDEAWAY」 に通い始めて十数年経ちまして、ギターも弾けないしブルースも分からない私を、あれやこれやとサポートして頂き現在に至っておりますが、やはりTOKUさんの人柄と、それを慕う濃い~ミュージシャンの方々のお蔭やと思っております。

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ほんまに好きな方々が集まれるエエお店ですわ。 TOKUさんが続けれる限り通わなあきませんなぁ。



■ お問い合わせ
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-0007

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War & Pierce "On & On"

2016.11.19.Sat.00:18
ほんまにどないなって行くんやろう? 「アメリカ」 ですな。

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"War & Pierce" もボチボチと活動しているようでござまして、11月11日にニューシングル 「On & On」 をリリースいたしました。 前作の "I Lived To Tell About It" に続きまして、考えさせられる内容となっております・・。



Sunny War の認知度はまだまだと思いますが、静かに見守るのでございます。 (´Д`)


「War & Pierce」 公式HP
http://www.warandpierce.com/

Facebook Page
https://www.facebook.com/warandpierce








John Henry Barbee

2016.11.16.Wed.00:13
1905年11月14日 テネシー州ヘニング生まれ
1964年11月3日シカゴにて死去
本名 : William George Tucker

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"ジョン・ヘンリー" のバラッドがお気に入りだったので、芸名にしたそうですわ。 故郷のテネシー州ヘニングの周辺でスキルを磨き、30年代にはサニーランド・スリムやビッグ・ジョー・ウィリアムス等と南部を回っていました。 やがてサニー・ボーイ・ウィリアムスンI世と知り合い、オンオフ問わずプレイしていたそうです。

30年後半にはシカゴに引っ越し、1939年 Vocalion に初録音。 結構売れたそうですが、彼のガールフレンドの恋人とのいざこざで、音楽関係から遠ざかったような事が書かれてました。

60年代初頭に、イリノイ州シカゴにあるアイスクリーム屋で働いていたバービーをウィリー・ディクソンが発見。 1964年には、ライトニン・ホプキンス、ハウリン・ウルフ などと欧州で開催されたアメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバルに参加しました。

結構ギャラを貰ったのか、アメリカに帰ると初めての自動車を購入。 購入後10日経った頃事故を起こし(人を轢いた)様で、シカゴの刑務所に入れられます。 数日後心臓発作で死亡したとの事です。



経歴を見るだけでは何ともコメントし辛いブルースマンでございますが、彼の演奏と歌のスタイルは幅が広いですね。 カントリーブルース、バラッド も味がありますが、シカゴスタイルがまた素晴らしいです。 "I Ain't Gonna Pick No More Cotton" 聴いたら堪らんです! インチキ臭い所も最高ですわ。 (笑)





Gospel Vol.3 Guitar Evangelists & Bluesmen

2016.11.13.Sun.00:17
余程興味が無いとこの様なアルバムは聴かないと思いますが、興味がある方も居るかもしれないので御紹介など。

"Fremeaux & Associes" レーベルのゴスペルコレクションですが、Vol.1 は様々なゴスペルのスタイル。 Vol.2 はボーカル・カルテットに焦点を当てたアルバム。 Vol.3 はギター・エヴァンジェリストとブルースマンとなっております。

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GOSPEL VOL 1
NEGRO SPIRITUALS & GOSPEL SONGS 1926-1942

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GOSPEL VOL 2
GOSPEL QUARTETS 1921-1942

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GOSPEL VOL 3
GUITAR EVANGELISTS & BLUESMEN 1927-1944

私は Vol.3 しか聴いておりませんが、なかなかマニアックな世界ではないかと思います。 前回も書きましたが、ギター・エヴァンジェリストだけではなく、ブルースマンと言われてる方々もゴスペルをレパートリーに入れている訳で、その辺の隔たりは余り無かったのではないかと思っております。 

信仰心の強い方から見たら、悪魔の音楽とは違うものだと拒絶したと思いますが、信仰心の無い日本人の私には、歌詞の内容は違えど魂は同じに聴こえます。 (´Д`)



GOSPEL VOL 3
GUITAR EVANGELISTS & BLUESMEN 1927-1944


Audio CD (January 21, 1996)
Number of Discs: 2
Label: Fremeaux & Assoc. Fr

Disc: 1
1. God's Gonna Seperate The Wheat From The Tares - Blind Joe Taggart
2. Religion Is Something Within You - Blind Joe Taggart
3. Men Don't Forget Your Wives For Your Sweetheart - Rev. Edward Clayborn
4. It's Nobody's Fault But Mine - Blind Willie Johnson
5. Dark Was The Night-Cold Was The Ground - Blind Willie Johnson
6. How Much I Owe - Lonnie McIntorsh
7. When That Great Ship Went Down - William & Versey Smith
8. Rock Of Ages - Blind Willie Davis
9. Mother's Prayer - A.C. Forehand
10. Go Wash In The Beautiful Stream - Rev. Moses Mason
11. Where He Leads Me I Will Follow - Blind Willie Harris
12. Praise God I'm Satisfied - Blind Willie Johnson
13. You Can't Hide - Mother McCollum
14. Pure Religion - Blind Gussie Nesbitt
15. You Can Go Home - Blind Gary Davis
16. O Lord, Search My Heart - Blind Gary Davis
17. Everybody Ought To Pray Sometimes - Crumpton & Summers
18. Denomination Blues - Washington Phillips

Disc: 2
1. Sow Good Seeds - Lil McClintock
2. Jonah In The Wilderness - Henry Thomas
3. Where Shall I Be? - Blind Lemon Jefferson
4. Prayer Of Death - Charley Patton
5. Jesus Is A Mighty Good Leader - Skip James
6. Jesus' Blood Can Make Me Whole - Barbeque Bob
7. Give Me That Old Time Religion - Son Bonds
8. When The Saints Go Marching In - Sleepy John Estes
9. Jesus Gonna Make Up My Dying Bed - Josh White
10. Lord, I Want To Die Easy - Josh White
11. God Don't Like It - Kate McTell
12. I Saw The Light - Bull City Red
13. Church Bells - Kid Prince Moore
14. Let Me Ride - Memphis Minnie
15. I'll Be Rested - Blind Roosevelt Graves
16. Done What My Lord Said - Brownie McGhee
17. Let That Liar Alone - Sister Rosetta Tharpe
18. I Want Two Wings - Rev. Utah Smith





Gospel Blues

2016.11.10.Thu.00:15
ブルースとは何やねん? って事で、田舎のブルースやら都会のブルースやら日本のブルースやら演ってまいりましたが、最近はゴスペル系に嵌っております。

"Gospel Blues" というカテゴリーはあまり耳にしないと思いますが、Blind Lemon Jefferson、Blind Willie Johnson、Rev. Gary Davis、Rev Pearly Brown など、古くからギター弾き語りで福音を伝道してた訳でございます。 牧師ならそれも分かるのでありますが、牧師でなくても、街角に立ち酒や女ではなく、救済や聖書のことを説けばギター・エヴァンジェリストとして認識してもらえたのかもしれませんね。

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ゴスペル・ブルースの定義としては、ブルース・ベースのゴスペル音楽 (何じゃそりゃ) という形らしいのですが、定番の3コード12小節や、ブルージィなメロディにのせて福音を歌えばゴスペルって事ですな。 とにかく神に捧げる、救済や聖書の内容であればメロディは何でも良いよ~って感じでしょうか。

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実際には、街角でゴスペルだけ演奏していた訳じゃないらしいのですが、何処から何処までがブルースで、何処から何処までがゴスペルなのか。何処から何処までがギター・エヴァンジェリストと言えるのか? などなど無理に線を引かなくても良い様な気も致します。

Son House みたいに、もともとは教会の牧師だったのに、ブルース弾き出して人を殺めて服役したり、ブルースマンがある日ギターを弾くのをやめて、教会で牧師になったりなど、一人の人間の中にどちらも存在するモノや思います。

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そんな感じで、ブルージィな旋律と、神に捧げる歌詞の対照性や、ゴスペル音楽の良さとブルース音楽の良さが融合されているゴスペル・ブルースは嵌りますわ~。 ゴスペル色が強くなるとゴスペルになってしまうので、その辺の割合が微妙と言えば微妙かもしれませんが・・・。  (*_*;






白人労働階級

2016.11.07.Mon.00:04
アメリカ大統領選挙もそろそろ決着がつくようでございますが、投票は今月8日(火)。 開票は日本時間9日(水)午前8時からとなっております。

ひとかたならぬ関係も無しに非ずやって感じで、アメリカの歴史における白人労働階級との関連性、についての記事がありましたので掲載しておきたいと思います。(少し長いですが・・) アメリカの音楽、そしてブルースを研究する上でアイルランド系移民の歴史、影響は重要なのでございます。


「Newsweek ニューズウィーク日本版」 に掲載されている渡辺由佳里 さんのコラムより。

トランプに熱狂する白人労働階級「ヒルビリー」の真実 (2016年11月04日)

<知識層からときに「白いゴミ」とまで蔑まれる白人の労働者階級。 貧困と無教養を世代を越えて引き継ぐ彼らに、今回の選挙で 「声とプライド」 を与えたのがトランプだった>

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 無名の作家が書いたメモワール 『Hillbilly Elegy』 が、静かにアメリカのベストセラーになっている。

 著者のJ.D.ヴァンスは、由緒あるイェール大学ロースクールを修了し、サンフランシスコのITベンチャー企業の社長として働いている。 よく見るタイプのエリートの半生記がなぜこれだけ注目されるのかというと、ヴァンスの生い立ちが普通ではないからだ。

 ヴァンスの故郷ミドルタウンは、AKスチールという鉄鋼メーカーの本拠地として知られるオハイオ州南部の地方都市だ。 かつて有力鉄鋼メーカーだったアームコ社の苦難を、川崎製鉄が資本提携という形で救ったのがAKスチールだが、グローバル時代のアメリカでは、ほかの製造業と同様に急速に衰退してしまった。 失業、貧困、離婚、家庭内暴力、ドラッグが蔓延するヴァンスの故郷の高校は州内でも最低の教育レベルで、2割は卒業できない。大学に進学するのはごく少数で、トップの成績でも他の州の大学に行くという発想などない。 大きな夢の限界はオハイオ州立大学だ。

 ヴァンスは、そのミドルタウンの中でも貧しく苦しい家庭環境で育った。 両親は物心ついたときに離婚し、看護師の母親は新しい恋人を作っては別れ、そのたびに鬱やドラッグ依存症を繰り返す。 そして、抜き打ちのドラッグの尿検査があって困ると、当然の権利のように息子に尿を要求する。それを拒否すれば、泣き落としや罪悪感に訴えかけてくる。 母親代わりの祖母がヴァンスの唯一の拠り所だったが、十代で妊娠してケンタッキーから駆け落ちしてきた彼女も、貧困、家庭内暴力、アルコール依存症といった環境しか知らない。 小説ではないかと思うほど、波乱に満ちた家族の物語だ。

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Photo by Shelby Lee Adams

 こんな環境で高校をドロップアウトしかけていたヴァンスが、イェール大学のロースクールに行き、全米のトップ1%の富裕層にたどり着いたのだ。 この奇跡的な人生にも興味があるが、ベストセラーになった理由はそこではない。

 ヴァンスが 「Hillbilly (ヒルビリー)」 と呼ぶ故郷の人々は、トランプのもっとも強い支持基盤と重なるからだ。 多くの知識人が誤解してきた 「アメリカの労働者階級の白人」 を、これほど鮮やかに説明する本は他にはないと言われている。

 タイトルになっている 「ヒルビリー」 とは田舎者の蔑称だが、ここでは特に、アイルランドのアルスター地方から、おもにアパラチア山脈周辺のケンタッキー州やウエストバージニア州に住み着いた 「スコットアイリッシュ(アメリカ独自の表現)」 のことである。

 ヴァンスは彼らのことをこう説明する。

「貧困は家族の伝統だ。祖先は南部の奴隷経済時代には(オーナーではなく)日雇い労働者で、次世代は小作人、その後は炭鉱夫、機械工、工場労働者になった。 アメリカ人は彼らのことを、ヒルビリー (田舎者)、レッドネック (無学の白人労働者)、ホワイトトラッシュ (白いゴミ) と呼ぶ。でも、私にとって、彼らは隣人であり、友だちであり、家族である」

 つまり、「アメリカの繁栄から取り残された白人」だ。

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Photo by Shelby Lee Adams

「アメリカ人の中で、労働者階級の白人ほど悲観的なグループはない」 とヴァンスは言う。黒人、ヒスパニック、大卒の白人、すべてのグループにおいて、過半数が 「自分の子供は自分より経済的に成功する」 と次世代に期待している。ところが、労働者階級の白人ではその割合は44%しかない。「親の世代より経済的に成功していない」 と答えた割合が42%だから、将来への悲観も理解できる。

 悲観的なヒルビリーたちは、高等教育を得たエリートに敵意と懐疑心を持っている。 ヴァンスの父親は、イェール大学ロースクールへの合格を知らせると、 「(願書で)黒人かリベラルのふりをしたのか?」 と尋ねた。 ヒルビリーにとって、リベラルの民主党が 「ディバーシティ(多様性)」 という言葉で守り、優遇するのは、黒人や移民だけ。知識人は自分たちを 「白いゴミ」 と呼んでバカにする鼻持ちならない気取り屋で、例え自分たちが受けている福祉を守ってくれていたとしても、その事実を受け入れるつもりも、支持するつもりもない。

 彼らは 「職さえあれば、ほかの状況も向上する。仕事がないのが悪い」 という言い訳をする。

 そんなヒルビリーに、声とプライドを与えたのがドナルド・トランプだ。

 トランプの集会に行くと、アジア系の私が恐怖心を覚えるほど白人ばかりだ。だが、列に並んでいると、意外なことに気づく。

 みな、楽しそうなのだ。

 トランプのTシャツ、帽子、バッジやスカーフを身に着けて、おしゃべりをしながら待つ支持者の列は、ロックコンサートやスポーツ観戦の列によく似ている。

 彼らは、「トランプのおかげで、初めて政治に興味を抱いた」 という人たちだ。 「これまで自分たちだけが損をしているような気がしていたし、アメリカ社会にモヤモヤした不満を抱いてきたけれど、それをうまく言葉にできなかった」 という感覚を共有している。

「政治家の言うことは難しすぎてわからない」 「プロの政治家は、難しい言葉を使って自分たちを騙している」 「ばかにしているのではないか?」......。そんなモヤモヤした気持ちを抱いているときに、トランプがあらわれて、自分たちにわかる言葉でアメリカの問題を説明してくれた。そして、「悪いのは君たちではない。イスラム教徒、移民、黒人がアメリカを悪くしている。 彼らをひいきして、本当のアメリカ人をないがしろにし、不正なシステムを作ったプロの政治家やメディアが悪い」 と、堂々と 「真実」 を語ってくれたのだ。

 トランプの 「言いたいことを隠さずに語る」 ラリーに参加した人々は、大音響のロックコンサートを周囲の観客とシェアするときのような昂揚感を覚える。 ここで同じ趣味を持つ仲間もできる。 しかも、このロックコンサートは無料だ。

「トランプの支持者は暴力的」 というイメージがあるが、それは外部の人間に向けての攻撃性であり、仲間同士ではとてもフレンドリーだ。

 この雰囲気は、スポーツ観戦とも似ている。特に 「チームびいき」 の心境が。 レッドソックスのファンは、自分のチームをとことん愛し、ニューヨークヤンキースとそのファンに強い敵意を抱く。 この感情に理屈はない。

トランプの支持者に取材していた筆者は、ヴァンスの本を読んでいて 「まったく同じ人々だ」 と感じた。 ヴァンスが説明するアパラチア山脈のヒルビリーに限らず、白人が多い田舎町では同じように 「トランプ現象」 が起こっている。

 ヴァンスは家族や隣人として彼らを愛している。だが、「職さえあれば、ほかの状況も向上する。仕事がないのが悪い」 という彼らの言い訳は否定する。 社会や政府の責任にするムーブメントにも批判的だ。

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Photo by Shelby Lee Adams

 困難に直面したときのヒルビリーの典型的な対応は、怒る、大声で怒鳴る、他人のせいにする、困難から逃避する、というものだ。 自分も同じような対応をしてきたヴァンスが根こそぎ変わったのは、海兵隊に入隊してからだった。 そこで、ハードワークと最後までやり抜くことを学び、それを達成することで自尊心を培った。 そして、ロースクールでの資金を得るためにアルバイトしているときに、職を与えられても努力しない白人労働者の現実も知った。 遅刻と欠勤を繰り返し、解雇されたら怒鳴り込む。 隣人たちは、教育でも医療でも政府の援助を受けずには自立できないのに、それを与える者たちに牙をむく。 そして、ドラッグのための金を得るためなら、家族や隣人から平気で盗む。

 そうなってしまったのは、子供のころから努力の仕方を教えてくれる人物が家庭にいないからだ。

 ヴァンスはこう言う。 「僕のような子供が直面するのが暗い将来だというのは統計が示している。幸運であれば福祉の世話になるのを避けられるが、不運ならアメリカの多くの田舎町で起こっているように、ヘロインの過剰摂取で死ぬ」 と。 彼がアイビーリーグのロースクールに行って弁護士になれたのは、ずば抜けた天才だったからではない。 幸運にも、宿題を強要する母代りの祖母や、支え合う人間関係について身をもって教えたロースクールのガールフレンドなど、愛情を持って支えてくれた人たちがいたからだ。ヴァンスのように幸運でなかった者は、「努力はしないが、バカにはされたくない」 という歪んだプライドを、無教養、貧困とともに親から受け継ぐ。

 この問題を、どう解決すればいいのか?

 ヴァンスは、ヒルビリーの子供たちに、行き場や自分のようなチャンスを与えるべきだと考える。そして、悪循環を断ち切ることだ。だが、その方法については 「僕にも答えはわからない」 と言う。

「だが、まずオバマやブッシュ、顔のない企業のせいにするのをやめなければならない。そして、どうすれば改善するのか、自問するところから始めるべきだ」

 これは、ヒルビリーだけではない。私たちもそうしなければならないだろう。




渡辺由佳里
兵庫県出身。1995年から現在までアメリカのボストン近郊でビジネス講演者の夫David Meerman Scottと二人暮らし。
職歴は、助産師、日本語学校のコーディネーター、広告業、外資系医療製品製造会社勤務などさまざまで、小説を2作刊行した後、現在はエッセイ執筆、翻訳、洋書の紹介、夫の会社の雑用重役 (ちゃんとお給料をもらう仕事)などをしています。
通常は、エッセイを書いたり、翻訳をしたり、洋書のご紹介をしたり、日本の子供に洋書の読書指導をしたりしています。
http://www.yukariwatanabe.com/


参考資料 
「忘れられた白人奴隷」
http://bluesohashi.blog.fc2.com/blog-entry-1007.html









Cecil Barfield その2

2016.11.04.Fri.00:11
あまりにも風貌が怪し過ぎるので紹介して良いのか悪いのか分かりませんが、動く画がある事を知る方も少ないのではないかと思います。 何時まで公開できるか不明でございますが、興味ある方は御観覧下さいませ。

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前回御紹介した時 (こちら) も "それ誰やねん?" 的なブルースマンでしたので、Cecil Barfield を知る方も少ないのでしょうなぁ。 (´Д`)






Bottleneck その2

2016.11.01.Tue.00:17
ワイン通になる程飲まないと、納得出来るスライドバーが出来ないのであろうか・・・。

って事は無いが、なかなか自分の思うようなネック形状のボトルに出会わなかったり、切ってみたら厚みが無かったり、上手に切れなかったり致します。

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最近エエ感じのワインに出会いまして、ネック形状もなかなか、味もなかなかのモノでございました。 ワインの選定は第一にネックの形状であるのは言うまでもありませんが、美味しいに越したことはないのであります! (違うやろ)

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やはりそれぞれ音色が違うので、切って弾いてみないと分からないってのもありますし、切る腕が伴わない為か、納得出来るようなスライドバーが出来ませんなぁ。 武骨な感じなら適当に作れるけど、それじゃ面白味が無いしねぇ。

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などなど、ブツブツ言いながら、アル中にならない程度にボチボチと制作しているのでございます…。 (´Д`)