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戦前の National Resophonic を修理する

2015.10.03.Sat.00:15
先日の伝道ライブの後で、弦落ちすると言っていた1930年代の National Triolian を修理する事に・・・。

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症状:
年代物のリゾネーターには多々ある症状だと思いますが、コーンが凹んで (潰れて) 本来の高さが無くなり弦高が下がる。 当然の事ながら弦の張り (テンション) が弱くなるので、ピッキングが強かったりするとブリッジから外れやすくなる。 って感じでしょうかねぇ。 (素人判断)

一概には言えませんが、長期使用や使い方、保存の仕方などでこの様になるかもしれないし、戦前のコーンの厚さは極薄という話もあります。 まぁ、約80年も経っているギターやから、あり得ない事では無いとも言えますが。 戦前のリゾネーターで、弦高が低く押弦し易いなどと書かれている物には、コーンが凹んでいる可能性が無きにしもあらずかも知れませんなぁ。 購入時はチェックが必要かもしれません。

対処:
新しいコーンに交換するのが良いと思いますが、音色も当然変わります。 新しい音に納得出来るのであれば、それに越したことはないと思います。 現状のコーンを使用するのであれば、コーンの凹み (下がっている) 部分を手で戻せば直すことも可能です。 しかしながら保証は無いので、あくまで自己責任でお願いします。 コーンが古ければ少なからず金属疲労してるわけで、下手したら割れる可能性もあります。 その時は良くても後々割れる可能性も出てきますから・・・。

この他に、コーンはそのままでブリッジを作り直して高くするってのもあります。溝を深目にするって事じゃなくて、適切なテンションを確保することにより本来の響きが戻りますし、適切なテンションがあれば落ちないと思われます。

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と、こんな感じで早速バラしてみる事に。 流石戦前ギターですな~ネジはマイナスでございます。 カバーを外すと80年間蓄積された埃が・・・。 (*_*;   内部の造りは現在の National より材と造りが良いように思えます。

ホールにはフェルトが貼ってあり、ビビりが出ないようにしてますな。標準装備なのでしょうか? コーンとホールの精度が良ければ必要ないモノなのか、これによって音色に変化が出るのか今後の研究課題って事で。

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見たことが無い方には分かり辛いかと思いますが、取り出したコーンは縁側が下がっておりました。 適当に手で戻しながら適度にフラットになるように調整いたします。 本来なら高さを計測すれば良いと思うのでありますが、そのような道具も無いので適当に戻してセットして、弦高を見てまた手で戻す作業を繰り返すのでありました。

そして!凹んだコーンを戻す事により弦高も上がり、弦のテンションも上がり本来の音が蘇りました! これぞ戦前 National Resophonic ですわ、 凄い音で鳴ります!

こんなん聴いたら戦前欲しくなりますやん! (´Д`)






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