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『黒人霊歌とブルース』

2014.06.05.Thu.00:06
「黒人霊歌とブルース ― アメリカ黒人の信仰と神学」

ジェイムズ・H・コーン (著)、 梶原 寿 (翻訳)

単行本: 302ページ
出版社: 新教出版社
発売日: 1983/03

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黒人神学者としてのコーンの名声を高めた主著の一つ。本書でコーンは、彼の父祖たちが奴隷制時代に生き延びるために作り出した黒人霊歌と、奴隷解放後も何の助けもないまま都市に放り出され呻吟する黒人たちが生み出したブルースとを結びつけ、激しい霊的な渇望を持つ者たちの抱く信仰とその独特な表現形態に、深い同情と共感を抱きながら鋭い分析を行う。


なかなか手強い本でございました。 まるで睡眠薬のように5ページも読むと眠くなってしまいます・・・。 言いたい事は良く分るのですが、くどい書き方をするので飽きてくると言えるかもしれません。 しかし、内容は素晴らしいですわ。

黒人以外は知る事が出来ない魂を、隠す事無く書かれた本とも言えるかもしれませんね。 日本人の私が言うのも可笑しいかもしれませんが、やはりこの様な形で分析し、尚且つ受け継がれてきた黒人奴隷の魂、作者自身の魂が強烈に伝わってきます。

ブルースに対する分析も偏った事も無く共感出来ますし、的確でとても解り易いと思います。 今まで読んだブルースについて書かれた本も、この様な分析の仕方はしてないです。 少し読み辛いかもしれませんが、ブルースを知るには読んでおくべき本だと思います。


ジェイムズ・ハル・コーン (James Hal Cone)
米国の黒人解放神学者。1938年アーカンソー州フォーダイスに生まれ、人種隔離政策の中で成長、公民権運動の影響を受ける。フィランダー・スミス・カレッジ、ギャレット神学校、ノースウェスタン大学(M.A.およびPh.D.)に学ぶ。1969年よりニューヨーク・ユニオン神学校で組織神学を教える(ラインホールド・ニーバーの後任)。73年より教授、77年よりチャールズ・ブリッグズ記念教授、87年より同名誉教授となり現在に至る。

梶原 壽 (かじわら・ひさし)
1932年山梨県生まれ。名古屋学院大学学長、理事長を経て、現在同大学名誉教授。日本M.L.キング研究会幹事。社会福祉法人「愛知いのちの電話協会」評議員を経て現在養成委員メンバー。2010年瑞宝中綬章受章。




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