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「Pink Anderson」

2014.06.29.Sun.00:05
私の中では特に取り立てるようなブルースマンって感じではなかったのですが、先日のライブで 「"ピンク・アンダーソン" バージョンで・・」 なんて話が出てきて驚きましたわ。 ライブの後に何人かで話をしていると 「ピンク・フロイドの "ピンク" はピンク・アンダーソンのピンクですよね?」 なんて話も出てきて、思ったより世間の人は知ってるんだと益々驚いた次第であります。

一般的にはロック系からブルースに至る方が多いようなのでロック ファン的には当然なのかもしれませんなぁ。 逆に "ピンク・フロイド" って誰やねん!的な私の方が場違いなのかもしれんし、ブルースの曲を演ってるロック系ミュージシャンが居るって事を後から知るのであります・・。 (*_*;

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「Pinkney "Pink" Anderson」 1900年2月12日 サウス・キャロライナ州ローレンス生まれ。 14歳の時にスパータンバーグでドクター・W・R・カーのインディアン療法ショウに参加したが、その後40年間ずっとこのショウと行動を共にしていた。

1928年にはブラインド・シミー・ドーシーと共にコロンビアに4曲を吹き込み。 1950年5月にリヴァーサイド。 サミュエル・チャータースにより 61年、62年、63年とブルースヴィルに3回レコーディングが行なわれ、ピドモント・ブルースの代表的ミュージシャンとして認識されたそうです。 1960年代後期には心臓発作により音楽活動を制限することになり、1974年に同州スパータンバーグで死去しました。

主に19世紀に始まり第二次世界大戦までアメリカ南部あたりに多く存在していたMedicine Show (メディスン・ショウ)ですが、エリクシール(蛇油)という万能薬などを手品やジョークなどを交えて売り込む実演販売がありまして、まぁ、日本で言う 「ガマの油売り」 と同じようなものですね。

「座長がありとあらゆる薬を売っていた売薬ショウでな。 たったひとつの薬がなんにでも効くけど ― なんにも直せないってやつだった」 と、スペックルド・レッドが語っておりますが、一座を組み町や村を訪れショウを披露しながら旅をしてたんですね。 このような売薬ショウが数えきれないほどのブルース・シンガーやソングスター達に働き口を与えていたようです。

"ピンク・アンダーソン" の上手さは文句無しですが、強烈な個性に欠けると言ったら怒られそうですねぇ。 でも何故か3枚所有してました・・。 ラグタイム、吟遊詩人、ストリング・バンド、ピドモント・カントリーブルースと幅広いスタイルを聴く事が出来ます。泥臭いブルースマンばかり聴いていると、癖が無いブルースマンが物足りなくなってしまうってのは殆ど病気ですな。



Carolina Blues Man Vol. 1

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1. My Baby Left Me This Morning
2. Baby, Please Don't Go
3. Mama Where Did You Stay Last Night
4. Big House Blues
5. Meet Me in the Bottom
6. Weeping Willow Blues
7. Baby I'm Going Away
8. Thousand Woman Blues
9. I Had My Fun
10. Every Day in the Week Blues
11. Try Some of That



Medicine Show Man Vol. 2

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1. I Got Mine
2. Greasy Greens
3. I Got a Woman 'Way Cross Town
4. Travelin' Man
5. Ain't Nobody Home But Me
6. That's No Way to Do
7. In the Jailhouse Now
8. South Forest Boogie
9. Chicken
10. I'm Going to Walk Through the Streets of the City



Ballad & Folksinger Vol. 3

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1. Titanic
2. Boll Weevil
3. John Henry
4. Betty and Dupree
5. Sugar Babe
6. Wreck of the Old '97
7. I Will Fly Away
8. Kaiser
9. In the Evening





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Live報告 「Blues 伝道 Project 第33弾!」

2014.06.26.Thu.00:09
2014年6月21日 府中 「always」 にて

2週連続な伝道ライブでございますが、毎回新鮮な感じでもある伝道ライブでございます。 前回も書きましたが、其々の出演者が趣向を換えて演ってくれたりするし、出演者も一定じゃないってのも面白い所だと思っております。

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さてさて今回は、「JAR赤松」氏からでございます。 赤松氏とひこさんは呑んで演るので早目に演りたがります。ライブが長引くと泥酔するか眠たくなるって事ですな・・。 それにしても赤松氏の作る曲はエエ感じですわ。 スライドがまたエエ感じでブルーズでございます。

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「ohashi」 は前回に続き Gospel 特集であります。 もちろんリゾネーター強化月間 (なんじゃそりゃ) ですわ。 これまでバランスが悪いので左足に乗せていましたが、右足に乗せて弾けるように練習を兼ねております。 普通のギターを弾く場合と同じやん! と、お思いでしょうが、ベルブラスのリゾネーターはお尻が重いのでバランスが悪いのでありました・・。

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久しぶりに 「山嶋」 くんです。 なかなかスローテンポで演るのは難しいのですが、彼は気怠い感じで演奏するのでブルーズ感があります。 これからが楽しみですわ。 因みに山嶋くんのリゾネーターはスチールなのでお尻が重くないです。

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「Yoco」 さんです。 仕事が忙しくて練習もままならないようですが、安定したテクニックを披露されておりました。 今回から歌詞を見ないで歌うようにするとの事で、良い傾向だと思います。 Blueswoman ですな~。

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「ひこ&ちあき」 でございます。 今回はええ感じのしゃべくりでした。 後は二人の掛け合いですな。 夫婦漫才目指して・・ってな感じで勝手に思っておりますが、真面目に音楽に取り組んでおられるお二人です。

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これまた久しぶりな 「くわっぴー」 です。 一段と腕が上がってました。 Blind Blake を弾いたりして、これがまた上手い! テクニシャンが近くに居ると皆もやる気になるので良いですね。(笑)

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そして今回も出演してくれた 「遼一郎」 くん小学5年生です。 先ずは "けん玉" テクニックを披露してくれたけど上手過ぎですわ。 (@_@;) そして Big Bill Bloonzy の "Hey Hey" を演奏。 MCもこなし次の曲ではお母さんもハープ&歌で参加! 素晴らしい親子でございます。

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家族総出でブルースライブが楽しめてしまうってのは面白過ぎますね~! 前回私が 「You Gotta Move」 を演ったのですが、その後子供たちが家で口ずさんでるって話も聞きまして、恐るべし 「ブルース伝道ライブ!」 ですわ。 (´Д`)




HIDEAWAY 7月 予定

2014.06.23.Mon.00:10
2014年7月 HIDEAWAY スケジュール

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Charge with 1drink   ※開演時間に御注意ください


1日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

3日 (木) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

4日 (金) 20:00~ 
ヤスムロ コウイチ ¥2,000

5日 (土) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

6日 (日) 20:00~ 
武蔵野ミニー(Vo.G)、荒木哲朗(Vo.G.Harp)、滝公男(Vo.G) ¥2,000

7日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

8日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

10日 (木) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

11日 (金) 20:00~ 
徳田建 (G.Vo) ¥2,000

12日 (土) 20:00~ 
TOKU & Mystery Train (Blues) ¥1,500

13日 (日) 20:00~ 
TOKU(Harp.Vo.) ・ DAN(Vo.G) ・ 哲(Vo.G) ・ OZZY(Vo.G) ¥1,500

14日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

15日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

17日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

18日 (金) 19:00~ 
REGGAE NIGHT  とびいりOK! ¥1,000

19日 (土) 20:00~ 
DAN ALL STARS (R&B) ¥1,500

20日 (日) 20:00~ 
AKAGI'S Night  ゲスト: しーな と シュウ ¥1,500

21日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

22日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

24日 (木) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

25日 (金) 20:00~ 
TOKU(Harp.Vo.) ・ DAN(Vo.G) ・ 木下(Piano) ・ 河村(Bass) ¥1,500

26日 (土) 20:00~ 
Blues 伝道 Project (Acoustic Blues)  ¥1,500

27日 (日) 19:00~
アコースティク ナイト  とび入りOK ¥1,000

28日 (月) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000

29日 (火) 19:00~
とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

31日 (木) 19:00~
BLUES JAM SESSION  ¥1,000


■ お問い合わせ
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290





「ブルース世界地図」

2014.06.20.Fri.00:18
「ブルース世界地図」   鈴木 啓志 (著)

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336ページ
出版社: 晶文社
発売日: 1987/6/25

ブルースは時代をこえ国境をこえて、なぜわたしたちの心をうつのか。アメリカの奴隷解放後、黒人の共同性が南部の農村から北部の都市へ、さらに若者層を伝わって世界中に広がっていった道筋を解明しつつ、ブルースの強靭な生命力を掘りおこす、気鋭の書き下ろし力作評論。


これぞまさしく "ブルース&ブラックミュージックのファン" が書いた本であると思いますわ。 よくぞここまで聴いて、そして調べたものであると感心致します。 m(__)m 好きだからこそココまで書けるのであろうし、著者の思いが詰まった本です。

悪く言えば、「これだけ知ってんねんぞ~!」 的な本でもありまして、シカゴ・ブルース以降にページを割いております。 が、こんな人が居て、こんな感じで、こんな感じの流れの人です~って感じで書かれております。 参考になる方には参考になる本かと思いますが、その辺の時代に興味が無かったり、その辺りの音楽性に興味が無ければ読むのが辛いですわ。

ブルースが生まれてきた時代背景から現代までって感じですが、ブルースを深く追求してるって感じではありません・・。



鈴木/啓志
1948年函館市生まれ。 1971年横浜国立大学経済学部卒業。 1968年に日暮泰文とともにブルース&ソウル・ミュージック愛好会を発足させ、このファン・クラブ雑誌が 「ブラック・ミュージック・レヴュー」 の前身となった。 アメリカ黒人音楽評論の草分けとして、日本におけるブルース、ソウル、ゴスペルの定着、普及に貢献してきた第一人者。

著書には 「R&B、ソウルの世界」 「U.S.ブラック・ディスク・ガイド」 「ゴースト・ミュージシャン」 など、多数の編著書がある。また、レコード/CDの監修・解説、新聞・雑誌への寄稿も数多い。



Live報告 「Blues 伝道 Project 第32弾!」

2014.06.17.Tue.00:11
2014年6月14日 神辺 「HIDEAWAY」 にて

ぼちぼちと続けてはいるものの、毎月1・2回伝道ライブを演るとネタを仕入れるのも大変ではあります。 同じ曲を繰り返し演るのも有りだし、色々と挑戦するのも有りだし、色々な出演者とコラボるのも有りだったりして、色々な可能性がある面白い企画でございます。

マンネリになるのが嫌なのは誰でも同じようで、出演者があれこれと工夫を凝らしているのも面白かったりしますね。 (笑) そんな感じで第32弾であります。

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先ずは 「ohashi」 から。 今回もリゾエーター強化月間って事で、これ一本で演ってみました。 Gospel 特集という事で、普段は聴く事が無いであろう曲を演ってみましたが、予想に反して好評でしたわ~。 Guitar Evangelist 目指して頑張ります! (´Д`)

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「山室」 さんは今回独りなので、何を演るのかと思ったら若い頃に作ったオリジナル曲を披露してくれました。 かなり想い入れがあるようで熱唱されてましたね。魂は学生時代に戻っていたようです。 TOKUさんもハープでサポートでございました。

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「JAR赤松」 氏は気合が入ってましたね~。 何時に無く素晴らしいスライドと演奏であります。 リアルブルースマン(笑)でございます。

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今回久しぶりに参加の 「有理」 くんです。 CD製作の為練習やらレコーディングで大変そうです。 先月初めての単独ライブを演り充実してるみたいですね。 なかなか良い感じでオリジナル曲もご披露でした。

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「Ray渡辺」 氏は 「ひこ&ちあき」 を交えてでございましたが、初めてなので少し戸惑っていた様子。 ひこさんの自由なギターに驚いてましたね。 (笑) ちあきさんのピアノでは熱唱でございました。

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そのまま 「ひこ&ちあき」 となりましたが、ちあきさん不調気味で・・次回リベンジですね。 TOKUさんも交えて良い感じでしたよ~。

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地元のお祭りで演奏した後に来てくれた 「Juke斉藤」 くんです。 赤松氏と共演してくれて、その後は俺もドラムで入ったりセッション大会へとお楽しみが続くのでありました。


って事で、第32弾!も無事終了しまして、週末は第33弾!でございます・・・。


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「Blues 伝道 Project 第33弾!」

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2014年6月21日(土) 府中 「always」 にて

Charge : ¥1000 wtih 1 drink 開演 : 20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ Yoco ・ くわっぴー ・ 山嶋 ・ ohashi


・お問い合わせ
「always」
府中市高木町397-5
0847-45-9888
http://always.okoshi-yasu.com/always/Top.html




「Bobby Rush」

2014.06.14.Sat.00:23
細かい事はどうでもいい!って感じで、「ボビー・ラッシュ」 最高ですわ。 お姉ちゃんはべらせてファンキーなブルース?じゃねぇな。 男心くすぐる下品なステージは素晴らし過ぎますわ。 80歳になるってのにね・・。 (笑)



1935年ルイジアナ州生まれ。80年代にミシシッピーに居を移してからは、精力的にアルバムをリリースし続け、「下世話」 とまで表わされる濃厚なスタイルで注目を浴びる一方、現代的なブルース/ファンク・サウンドを完成させてきた。 ブルース・ミュージック・アワード受賞、2000年にはグラミー賞にノミネート。

アメリカ南部チトリン・サーキットで強烈な個性を放つファンキー・ブルース・マン。ハーモニカも吹く。ファンクとミシシッピ伝統のブルースがミクスチャーされた泥臭いサウンド。女性ダンサーを従えてのちょっとエッチで下世話なステージは他の追随を許さない。

な~んて書いてあったりするけど、基本というか底にあるのはやっぱりブルースやねんな~。 ファンクは好きなんだけど、どうしても軽くなる訳で、"Bobby Rush" や "Rufus Thomas" のファンクってのはブルースを最高にグルーヴさせた感じで違和感無いのであります。 その辺りの感覚ってのが解り辛いかもしれないけど・・。

こちらは最新2013年リリースのアルバム。 Bobby Rush の原点を思い出させるような、デルタやジュークジョイントで活動を始めた頃を振り返ってるとの事です。 ダウンホーム・ブルースとファンクの融合って感じでしょうか。 良いです!!

『Down in Louisiana』

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Audio CD (February 19, 2013)
Original Release Date: 2013
Number of Discs : 1
Label : Deep Rush

1. Down in Louisiana
2. You Just Like a Dresser
3. I Ain't the One
4. Tight Money
5. Don't You Cry
6. Boogie in the Dark
7. Raining in my Heart
8. Rock This House
9. What is the Blues
10. Bowlegged Woman
11. Swing Low



告 「Blues 伝道 Project 第32弾!」

2014.06.11.Wed.00:18
「Blues 伝道 Project 第32弾!」



2014年6月14日(土) 神辺 「HIDEAWAY」にて

Charge : ¥1000 with 1drink  開演:20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ 山室&中籐 ・ Yoco ・ ohashi

飛び入りOK!


・お問い合わせ
HIDEAWAY
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290


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「Blues 伝道 Project 第33弾!」

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2014年6月21日(土) 府中 「always」 にて

Charge : ¥1000 wtih 1 drink 開演 : 20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ Yoco ・ くわっぴー ・ ohashi


・お問い合わせ
「always」
府中市高木町397-5
0847-45-9888
http://always.okoshi-yasu.com/always/Top.html


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『SPECIAL BLUES LIVE』

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~ 武蔵野ミニー・ボロ哲 荒木・Mighty Taki ~

2014年7月6日(日) 神辺 「HIDEAWAY」 にて

Charge : ¥2000 with 1drink  開演:20:00~


東京&静岡から凄い奴らが揃ってやって来る!

ブルーファン必見! お見逃し無く!


■ 武蔵野ミニー
まさに、和製 「Memphis Minnie」 と呼ぶに相応しい歌とギターテクニックは、ブルースのみならずジャズ、フォークの要素も絡めながらカントリーなブルーズの世界へと誘います。 日本で数少ない本格ブルースウーマン!


■ 荒木哲朗
21才の時ロバート・ジヨンスンのブルースと出会い衝撃的感動に打ちのめされて人生を変えさせられたという。そこから37年間ブルース一筋。変えることなくずっと継続してロバート・ジヨンスンに傾倒し続けている。


■ Mighty Taki (滝 公男)
静岡のブルースシーンの中心とも言える 「MIGHTY TAKI BLUES BAND」 を率いるのは Mighty Taki こと 滝 公男 氏である。年季が入った熱く、素晴らしいシカゴ・ブルースを聴かせてくれる。



・お問い合わせ
HIDEAWAY
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290





「Sounds of the South」

2014.06.08.Sun.00:11
Sounds of the South : A Musical Journey from the Georgia Sea Islands to the Mississippi Delta

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Audio CD (July 20, 1993)
Original Release Date : 1961
Number of Discs : 4
Format : Box set
Label : Atlantic / Wea

Alan Lomax については今更説明は要らないと思いますが、「アメリカン・フォークロア・ミュージックの狩人」 として、長年にわたってアメリカ国内の 「フォークロア」 を採取し続け、1950~60年代のフォーク・リヴァイバル運動を導いた伝説的な音楽研究家。

1959年から60年にかけての南部でのフィールド・レコーディング。 史上初のステレオ・フィールド・レコーディングとして知られるだけでなく、フォーク、ブルース、ファイフ・ミュージック他、スタジオ内で録音された商業音楽とはまったく違った土壌で、戦前から脈々と新大陸で育まれて来た米トラディショナル音楽の生命力溢れる演奏を捉えた貴重な音源集でございます。

ブルースって音楽の面白い所と申しましょうか、その当時あらゆる音楽があり、何処がどの様に繋がって行ったのか解かりませんが、其々のコミュニティで演奏されていた音楽が混じり合って形成されていったんでしょうねぇ。 新しい音楽にお互い刺激を受けて摂り込んでいった事と思います。

何とも素朴で生活の一部となっているのが良く分るCDセットでございます。 各ジャケットの絵がまた何とも言えず素晴らしい~! (ジャケ買いって話も・・)

Disc 1 - Blue Ridge Mountain Music
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Disc 2 - Roots Of The Blues / The Blues Roll On
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Disc 3 - Negro Church Music / White Spirituals
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Disc 4 - American Folk Songs For Children
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Alan Lomax received funding from Atlantic Records in 1959 to head into the Southeast with the latest in stereo field recording technology, and this set collects the original eight records issued as a result of that trek in 1961. The sound quality is brilliant, the performances uncompromisingly raw, vibrant, plaintive, and real--everything the Greenwich Village folk movement tried to be is encapsulated on these slices of rural sound. Because of its high fidelity and the immense character found within the performances, this is the Lomax document to own if you absolutely have to pick a single one. Deep delta slide blues, enthusiastic shape-note singing from the Sacred Harp song book, lined-out hymnody, children's songs, mountain bluegrass music, juke-joint barrelhouse blues--it's all here and much more. This is vibrant, pure American music at its finest." -



『黒人霊歌とブルース』

2014.06.05.Thu.00:06
「黒人霊歌とブルース ― アメリカ黒人の信仰と神学」

ジェイムズ・H・コーン (著)、 梶原 寿 (翻訳)

単行本: 302ページ
出版社: 新教出版社
発売日: 1983/03

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黒人神学者としてのコーンの名声を高めた主著の一つ。本書でコーンは、彼の父祖たちが奴隷制時代に生き延びるために作り出した黒人霊歌と、奴隷解放後も何の助けもないまま都市に放り出され呻吟する黒人たちが生み出したブルースとを結びつけ、激しい霊的な渇望を持つ者たちの抱く信仰とその独特な表現形態に、深い同情と共感を抱きながら鋭い分析を行う。


なかなか手強い本でございました。 まるで睡眠薬のように5ページも読むと眠くなってしまいます・・・。 言いたい事は良く分るのですが、くどい書き方をするので飽きてくると言えるかもしれません。 しかし、内容は素晴らしいですわ。

黒人以外は知る事が出来ない魂を、隠す事無く書かれた本とも言えるかもしれませんね。 日本人の私が言うのも可笑しいかもしれませんが、やはりこの様な形で分析し、尚且つ受け継がれてきた黒人奴隷の魂、作者自身の魂が強烈に伝わってきます。

ブルースに対する分析も偏った事も無く共感出来ますし、的確でとても解り易いと思います。 今まで読んだブルースについて書かれた本も、この様な分析の仕方はしてないです。 少し読み辛いかもしれませんが、ブルースを知るには読んでおくべき本だと思います。


ジェイムズ・ハル・コーン (James Hal Cone)
米国の黒人解放神学者。1938年アーカンソー州フォーダイスに生まれ、人種隔離政策の中で成長、公民権運動の影響を受ける。フィランダー・スミス・カレッジ、ギャレット神学校、ノースウェスタン大学(M.A.およびPh.D.)に学ぶ。1969年よりニューヨーク・ユニオン神学校で組織神学を教える(ラインホールド・ニーバーの後任)。73年より教授、77年よりチャールズ・ブリッグズ記念教授、87年より同名誉教授となり現在に至る。

梶原 壽 (かじわら・ひさし)
1932年山梨県生まれ。名古屋学院大学学長、理事長を経て、現在同大学名誉教授。日本M.L.キング研究会幹事。社会福祉法人「愛知いのちの電話協会」評議員を経て現在養成委員メンバー。2010年瑞宝中綬章受章。




「Radionomy」

2014.06.02.Mon.00:07
インターネット・ラジオも色々と増えて来まして、コンテンツも細分化、多彩になってきておりますね。 マニアックな音楽が好きな方には良い傾向やと思います。

最近嵌っているベルギーのラジオサービス企業 「Radionomy」 ですが、世界中に流れてる有線を無料で聞けるという事で、日本の有線も視聴可能ですわ。 もちろん世界中で放送されているインターネットラジオ局の検索と視聴が出来ます。

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面白いのは自分のラジオ局を開き本格的なラジオ放送も出来てしまうって事です。

Radionomyには本格的なラジオ放送のためのクールな機能と、高度な番組編成システムがある。ユーザは自分のジングルを録音したり、提供されているカタログから音楽のプレイリストを作ったり、自分のジャムをアップロードしたり、トークの部分を録音したりできる。番組編成では、ループもできるし、今後の1か月ぶんを決めておくこともできる。今度のブラウザバージョンでは、局を開設するのも迅速で、また世界中の人たちとコラボレーションできる。たとえば、彼らがDJしているとき、曲と曲の合間に自分がジョークをはさむ、なども可能だ。

ってな感じで、超マニアックな曲だけ流してしまうラジオ局も作れてしまうって事でしょうかね~。 聴く人が居るかは別として・・・。 まだまだこれから局も増えるとは思いますが楽しみでございます。

"ブルース" のカテゴリーも Acoustic Blues、Blues、Boogie - Woogie、Delta Blues、Electric Blues、Classic Blues、Country Blues と細かく分かれてたりしますので気に入った放送局が見つけ易いかもしれません。

ブラウザーの他に 「iTunes」 や 「MediaPlayer」 等のプレーヤーで聴く事も可能やし、スマホ用のアプリで持ち歩く事も可能なので手軽に楽しむ事が出来るようです。

お試しくださいませ~。