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「Henry Sloan」

2014.04.30.Wed.00:25
今更という話もあるのだが、ブルースの歴史の中で最古の人物の一人と言われている 「Henry Sloan」(ヘンリー・スローン) について書いておこうと思います。 とは言っても情報が少ないので確信は持てませんが、ブルースの歴史を探る者にはあれこれと想像を掻き立てられる人物でありますなぁ。

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1870年1月生まれのアフリカ系アメリカ人のミュージシャンって事で、"チャーリー・パットン" の先生だったのですが、第一次世界大戦後は彼の記録が残って無いようです。 1900年にミシシッピ州ボルトン近くで、パットンとチャットマン ファミリーと同じコミュニティに住んでいて、パットンはスローンから、いくつかの直接指導を受けた。

1901年~1904年の間にパットンとほぼ同時にノーラ近くの Dockery Plantation に移動し、数年一緒に演奏。 トミー・ジョンソンやサン・ハウスがスローンに付きまとった。 と、パットンが述べております。 当時の多くが自分の教師としてしてスローンをあげており、デルタ・ブルースのスタイルの基礎となった人物のようですね。

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"チャーリー・パットン" は 「デルタ・ブルースの創始者」 と呼ばれてたりしますが、やはりその前にそれなりの人物が居たという事で、"ヘンリー・スローン" は 「ブルースの本当の父親」 などという、どうでも良いキャッチコピーが付いてますな・・。

そしてもう一つは、"WCハンディ" が 「1903年ミシシッピ州デルタ地帯のタトワイラー駅で電車を待っていると、みすぼらしい格好の黒人が現れ、ギターを爪弾き始めた。」 という超有名な話の、この黒人こそが 『ヘンリー・スローン』 ではないか! という話でございます。



「あれは1903年のことだ。ミシシッピ州デルタ地帯のタトワイラー駅で電車を待っていると、みすぼらしい格好の黒人が現れ、ギターを爪弾き始めた。彼はナイフを弦に押し付け、ハワイアン・ギターのようなスライド奏法を使い、同じフレーズを三度繰り返して歌い、ギターを呼応させた。それは、私が今までに聴いたどんな音楽とも違っていた。」

南部の黒人の間で歌われていた無名の音楽 「ブルース」 を、音楽のジャンルとして確立させ、世界初のブルースの楽譜を出版したことから、「ブルースの父」 と称される "WC・ハンディ"。上記は、ハンディが初めてブルースに出会った時のコメントである。

って事で、その時の歌がこれだ!みたいな感じで YouTube にUPされてたりしますが、真実など分る筈もありません・・。 現在も研究されてる方が居られるので、また真実が解き明かされるかもしれませんが、ブルースファンはあれこれと自分の中で想像を膨らませるのが楽しいのでございます。




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『ブルースの本』

2014.04.27.Sun.00:18
「ブルースの本」 サミュエル・チャーターズ (著)、小林 宏明 (訳)
単行本: 267ページ、出版社: 晶文社 (1980/08)

■ Samuel Charters (サミュエル・チャーターズ)
1929年8月1日、ペンシルベニア州 ピッツバーグ生まれ。
アメリカ音楽の歴史家、作家、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人。

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 「アメリカの中のもうひとつのアメリカ。 黒人社会の文化・伝統をうけつぐ、豊潤で躍動的で表現力に富むことば。 それがブルースだ。 ビッグ・ジョー・ウィリアムズ、ライトニン・ホプキンズなど、12人の代表的なブルースマンのうたう唄、語る言葉からブルースの国に住むひとびとの姿がはっきりと見えてくる」

この本の原題は 『Legacy of the Blues』 (ブルースの遺産) ですが、本当のブルースというモノが失われて行っているのに、ブルースという音楽は演奏され続けている。 って感じでしょうかねぇ。 

ブルースを知るという事は、聴いたり読んだりするだけじゃ到底出来るものではないのでありますが、"サミュエル・チャーターズ" が観るブルースや黒人の世界観はとても共感できるものであり、ブルースというものを知るにはとても参考になります。

著書の 『ブルースの詩』 は以前紹介しましたが、こちらもブルースを知る上でとても勉強になります。 詩人という事もあり他の研究家と洞察の仕方が違うのが素晴らしいですわ。 何と言っても、ほんまにブルースが好きやねんなぁ~ってのが伝わってきます。

連休中に読書ってのは如何でしょうか・・・。 (´Д`)




Live報告 「Blues 伝道 Project 第29弾!」

2014.04.24.Thu.00:20
2014年4月19日 神辺 「HIDEAWAY」 にて

久しぶりに土曜日のライブとなりまして、出演者もお客様も何時もの感じと違いましたね。 今回は何と言っても初参戦の "ブルボいたがき" くんがハープ吹き語りしてくれました。 ブルースに対する熱い思い満載の演奏で、聴いてるこちらも嬉しくなってしまいましたわ。

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って事で何時ものように 「ohashi」 からでございます。 来る前から呑んでる "ひこさん" が絶好調でMCに絡む絡む・・・。 演奏にも絡む・・・。 おかげでめちゃくちゃおもろいライブとなりました~! ありがとうです。m(__)m

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「ひこ&ちあき」 でございます。 今日のひこさんは緩めることなく面白さ増幅しておりました。 TOKUさんハープ入りの、延谷さんサックス入りので盛り上がりましたね~。 最高でしたわ!

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久しぶり参加の 「山嶋」 くんです。 ロバジョン、サンハウスで攻めてくるので堪りませんな~。 演奏も上手いので安心感があります。 ブルボくんと意気投合したみたいなので次回がまた楽しみです。

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「貴子」 ちゃんです。 少しづつ上手くなってきてる感じかな。 焦らずぼちぼち演りましょう~。 ブルボくんがハープで絡んでくれてエエ感じでした。

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「AiRi」 ちゃんです。 スライドの魔術師めざして頑張って下さい!(笑) ブルボくんとは以前一緒にバンドしたりしてたので2人の絡みはなかなかでした。

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「ブルボいたがき」 くんです。 今日の為にわざわざ来てくれました。ありがとうございます。m(__)m 普段はバンドやセッションで吹くけど、今回は一人で歌を入れながら吹くというテクニックがいる "吹き語り" でございます。

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あれこれと嗜好を凝らして頂き、とても楽しめました。 素晴らしいですわ。 TOKUさんのお祝いに12穴ハープをプレゼント。

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「山室&中籐」 です。 今回は良い感じで中籐さん弾いてましたわ。 ギタリストの本領発揮ですね。 ギブソンがまたエエ感じで枯れてました。 山室さんは熱唱~!

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「Tany」 さんです。 TOKUさんと "スカスカ" な音楽を目指してるとの事でございます。 おもろ過ぎです。(笑) 延谷さんも入って何処がスカスカなのか良く分りません・・。

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最後はセッションなど致しまして久々にドラム叩きましたがな。 そろそろドラマーに転向しても良いかなぁ。 スネアとハイハットだけのドラマーやけど・・・。

そしてまた公演時間は軽く4時間オーバーとなりまして、その後は朝までブルース談義やらレッスンやら呑みやらと続くのでございました。 余りにも面白過ぎる伝道ライブでございまして、来月は2本ございます・・・ 宜しくお願い致します。


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「Blues 伝道 Project 第30弾!」

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2014年5月18日(日) 府中 「always」 にて

Charge : ¥1000 wtih 1 drink 開演 : 20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ 山室&中籐 ・ ohashi


・お問い合わせ
「always」
府中市高木町397-5
0847-45-9888
http://always.okoshi-yasu.com/always/Top.html



「Blues 伝道 Project 第31弾!」

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2014年5月24日(土) 神辺 「HIDEAWAY」にて

Charge : ¥1500 with 1drink  開演:20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ Yoco ・ohashi ・ 未定


・お問い合わせ
HIDEAWAY
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290



HIDEAWAY 5月 予定

2014.04.21.Mon.00:16
2014年5月 HIDEAWAY スケジュール

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Charge with 1drink   ※開演時間に御注意ください

1日 (木)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

2日 (金)  20:00~ TOKU(Harp.Vo.)・DAN(Vo.G)・木下(Piano)・河村(Bass)¥1,500

3日 (土)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

4日 (日)  20:00~ TOKU(Harp.Vo.)・DAN(Vo.G)・哲(Vo.G)・OZZY(Vo.G)¥1,500

5日 (月)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

6日 (火)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

8日 (木)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

9日 (金)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

10日 (土)  19:00~ アコースティク ナイト  とび入りOK ¥1,000

11日 (日)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

12日 (月)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

13日 (火)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

15日 (木)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

16日 (金)  18:30~ 友彦 & TOKU (¥1500)  
               20:00~ とびいりナイト 出演自由 (¥1000)

17日 (土)  20:00~ TOKU & Mystery Train (Blues)  ¥1,500

18日 (日)  20:00~ AKAGI'S Night - 欽也 - ¥1,500

19日 (月)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

20日 (火)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

22日 (木)  20:00~ 西濱哲男 (Vo.G.) ブルースファイルNo.1・トランザム ¥2,000

23日 (金)  20:00~ 東京Towers (珍太 & ANNSAN) ¥2,500

24日 (土)  20:00~ Blues 伝道 Project (Acoustic Blues) ¥1,500

25日 (日)  18:30~ モコ&クリス、温故知新、All Round Players ¥3,000

26日 (月)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

27日 (火)  19:00~ とび入りナイト 出演自由 (ノンジャンル) ¥1,000

29日 (木)  19:00~ BLUES JAM SESSION  ¥1,000

30日 (金)  20:00~ TOKU & OZZY (SOUL BLUES) ¥1,500

31日 (土)  20:00~ DAN ALL STARS (R&B) ¥1,500



■ お問い合わせ
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290



「Oh Happy Day」

2014.04.19.Sat.00:20
日々、虐げられた生活を送っておりますが、この様な歌声を聴くと心が洗われます・・。 1993年に公開された映画 『天使にラブソングを2(SISTERS ACT 2)』 の一場面ですが、この映画の前作も素晴らしいですわ。 何度見ても感動致します。



「Oh Happy Day」 は18世紀の賛美歌が元になっているゴスペル・ソングとの事で、 ゴスペルのスタンダード曲として定着しております。 作詞作曲はコンテンポラリーゴスペルの父と呼ばれる "Edwin Hawkins" でありまして、彼が結成した北カリフォルニアユースクワイアのアルバム "Let us go into the House of the Lord" の1曲でした。

地元のFM曲でかけられるようになってから、瞬く間に全米に広がり、ついには、ビルボードの4位にまで上がる大ヒット。 1969年には700万枚を売り上げ、グラミー賞をを獲得しました。 その後、グループの名前をエドウィン・ホーキンス・シンガーズとして、全米及び、ヨーロッ パ各地をツアーし、グラミー賞を何度も受賞したとの事です。

それにしても、ゴスペルの歌い方と言うか、声と言うかグルーヴというものが独得でありまして、歌唱力の有る方が歌うその声を少し聴いただけでも鳥肌が立ちますわ~。 素晴らしいです。


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Oh, happy day
When Jesus washed
He washed my sins away
Oh, happy day

おお、幸せなる日
神が私の罪を清めたもうた
おお、幸せなる日

He taught me how to match
Fight and pray,fight and pray
And live rejoicing day
Free day,every day

神は教えたもうた
調和を、努力を、祈りを
そして喜びに満ちた自由な日々を




告 「Blues 伝道 Project 第29弾!」

2014.04.16.Wed.00:13
「Blues 伝道 Project 第29弾!」

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2014年4月19日(土) 神辺 「HIDEAWAY」 にて

Charge : ¥1500 with 1drink  開演:20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ 山室&中籐 ・ Tany

     ・Yoco ・ ブルボいたがき ・ 山嶋 ・ 貴ちゃん ・ AiRi ・ ohashi


今回は盛り沢山なライブになりそうですね~! 
ハーピストの 「ブルボいたがき」 くんが吹き語り初挑戦との事。 お見逃し無く!

お近くの方は是非お越しくださいませ。



・お問い合わせ
HIDEAWAY
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290


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今後の 「Blues 伝道 Project」 予定


「Blues 伝道 Project 第30弾!」

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2014年5月18日(日) 府中 「always」 にて

Charge : ¥1000 wtih 1 drink 開演 : 20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ Yoco ・ohashi ・ 未定


・お問い合わせ 「always」
府中市高木町397-5
0847-45-9888
http://always.okoshi-yasu.com/always/Top.html



「Blues 伝道 Project 第31弾!」

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2014年5月24日(土) 神辺 「HIDEAWAY」にて

Charge : ¥1500 with 1drink  開演:20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ Yoco ・ohashi ・ 未定


・お問い合わせ 「HIDEAWAY」
〒720-2117 広島県福山市神辺町下御領1383-4
TEL:084-965-0410 FAX:084-966-2290




「Blues 伝道 Project 第32弾!」

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2014年6月21日(土) 府中 「always」 にて

Charge : ¥1000 wtih 1 drink 開演 : 20:00~

出演 : ひこ&ちあき ・ JAR赤松 ・ くわっぴー ・ Yoco ・ 山嶋 ・ohashi ・未定


・お問い合わせ 「always」
府中市高木町397-5
0847-45-9888
http://always.okoshi-yasu.com/always/Top.html



「リゾネーターのピックアップ製作 その6」

2014.04.13.Sun.00:19
ピックアップを仕込んでも生音が結構出るのでなかなかライン出力する機会が無いのでありますが・・・。 とは言いましても、趣味の一環としてあれこれと実験するのが楽しいのでありまして、最終的にはそこそこの音で出力出来るようになればエエなぁ~と思っております。 自己満足の世界とも言いますな。

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これまでの行程としましては、コーンの裏に自作フィルムピエゾの取り付け、自作コンデンサーマイクを内部に取り付けてステレオで出力。 自作ミックスアンプでバランスとって最終出力。 と、なっております。

結論から言いますと、フィルムピエゾとコンデンサーマイクの感度がどちらも良すぎてバランスがとり辛い。 のもあるし、ミックスアンプがそれに対応出来てない。のもあるようで、全てが自作なのでどれを基準にして良いのか分らない。 ってのもありますな。 音的にはエア感が足りないような感じやし、ピエゾの音が強過ぎのような感も致します。

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って事で、自作コンデンサーマイクを先日手に入れた 「Guyatone EDM-3」 の 『面接触エンクローズド・ダイナミック型 マイクロフォン』 に交換してみました。 一応ダイナミックマイクなのでエア感を出してくれると思います。(たぶん) 仕込む前に自作ミックスアンプに仮で繋いでテストしてみましたが問題無いようですね。 EDM-3 のアンプ EDM-C も蓋を開けたら自作ミックスアンプと遜色ないような感じでしたわ・・・。

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マイク (EDM-3) の取り付け位置は取敢えずこの辺~って感じで取り付けました。 良く振動する場所に取り付けて使用するマイクですが、内部に取り付けるので細かい位置変更など出来る訳がありません~ので適当に付けるのでありました。 これも色々と試してみないと良いのか悪いのかさっぱり解りません。

テストの結果は以前よりエア感が出たって感じで、リゾネーターっぽい音に近づいたみたいです。バランスがとり辛いのはやはりミックスアンプが原因のようですが、そのままの出力でも使える音のような感じがします。 PARA D.I を噛ましたら直良しって感じでございました。

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実際にライブで使ってみて、皆様の意見を訊いてみないと何とも言えませんので御報告は後日致します。 m(__)m



「DocQuiseos」

2014.04.10.Thu.00:24
「ドク・キゼオス」 は名古屋を中心に音楽活動をしているキューバンバンド・・・でございまして、何時の間にかホームページも無くなり活動も停止したと思っておりました。 が、先日久しぶりに YouTube を観ていると "何と!" 最新動画が3本もUPされておりました!! ありがとうございます。 m(__)m

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以前にも紹介させて頂きましたが、私の尊敬する伝説のブルースマン 『尾関真』 氏と、1996年から一緒に活動されてる 『須藤祐樹』 氏が中心となり活動しているキューバンバンドでございます。 確か9名のバンド構成で、本場のキューバで演奏活動などもされてたり、名古屋のCM ソングを手掛けたりしてたと思ってましたが、今回の動画は二人でしたね・・・。



何はともあれ、尾関氏の元気な姿を観れるだけでも幸せでございます。 そして、な・な・何と! Facebook に 「DocQuiseos(ドクキゼオス)」 のページが出来ておりました。 今後の活動の様子など掲載されるようなので是非ともポチって下さいませ!



「尾関兄弟がいなければ日本のブルースはなかった」(永井隆)

70年代のこの頃、名古屋に尾関ブラザーズという兄弟(兄-真、弟-隆)のふたり組がいて、彼等も憂歌と同じような20、30年代のブルーズへのテイストをもっていた。残念ながらレコーディングの機会に恵まれなかったが、実力は当時の憂歌と競うほどのものがあった。兄の真はソング・ライターとしての才能を早くから発揮し、「シカゴ・バウンド」「俺の村では俺も人気者」「金持ちのおっさん」など初期の憂歌のレパートリーには彼の作曲が多い。



『ディープサウス・ブルース』

2014.04.07.Mon.00:10
ブルージーな内容の小説は色々とありますが、"ブルース" を散りばめた小説は少ないと思います。 そんな感じの小説らしいので読んでみる事に。

「ディープサウス・ブルース」(Dark End of the Street)  
Ace Atkins (原著), 小林 宏明 (翻訳)
小学館 2004年3月発刊

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元プロフットボール選手のニック・トラヴァーズは、引退後趣味のブルース研究によって学位をとり、ミシシッピ州の大学で教鞭をとるようになっていた。 ニックの養父ジョジョは 〈ブルース・バー〉 を経営しており、ジョジョの妻ロレッタはかつての大ソウル・シンガーとして現役ミュージシャンからも尊敬の念を集めている。

そのロレッタからニックに依頼があった。 三十年以上前に失踪した弟クライドを捜してほしいというのだ。 クライド・ジャクソンは、やはり60年代に人気を博したブルース・シンガーだったが、ある事件をきっかけに消息を絶ち、すでに死亡したものと思われていた。

六ヶ月の身重の体だった妻と、バンド・メンバーが何者かに惨殺されたのだった。 ニックはロレッタの頼みを聞き入れ、30年前の事件について調べ始める。 行く先はブルースの聖地メンフィス。 果たして真相を掴むことはできるのか――。 メロウなブルースに乗せて送る魂のハードボイルド。


主役の "ニック・トラバース" シリーズの第3作目だそうで、第1作 『クロスロード・ブルース』(1998年、角川文庫)、第2作は未訳だそうです。 第1作の 『クロスロード・ブルース』 は "ロバート・ジョンソン" の幻のレコードが・・などと言う題材で書かれているようですが読んでおりません・・。

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作家のエース・アトキンス (Ace Atkins) は 1970年、トロイ(アラバマ州)生まれ。Auburn高校卒業後Auburn大学へ。 専攻は映画脚本。 NFLで活躍した著名なプロフットボール選手ビリー・アトキンスを父に持ち、自身も大学でフットボール選手として活躍。 1996年~2001年まではタンバトリビューンにお勤めしていた。仕事の内容は犯罪リポーター(記者)。ピューリッツア賞の候補に指名された事があるとの事です。

主役の "ニック・トラバース" ってのが "エース・アトキンス" 本人やろ~ (笑) みたいな感じで書かれておりますが、ブルースと南部がテーマなので雰囲気がある小説でございます。 が、ストーリーと展開がありきたりというか、惹き込まれるような感じはありませんでしたね~。 何と言うか、深さが無い感じで、読んだ後の満足感がありませんでしたわ。 至る所にブルースマンの名前が出てきたり南部の風景が伝わって来るので、その辺はなかなか面白い小説やと思いましたが・・・。 (´Д`)



Live報告 「ブルーズな女のライブ!」

2014.04.04.Fri.00:21
2014年3月30日 府中 「always」 にて

ライブ告知にも書いたけど、なかなかカントリーなブルースを演る女性が居ない訳でありまして、ブルースという音楽に限定せずともブルージーな魂を聴かせてくれるブルースウーマンって方を応援したいものでございます。

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何時もは 「伝道ライブ」 で聴いてる "Yoco" さんと "AiRi" ちゃんやけど、レパートリーも増えてきたし場慣れしてきたみたいなので、色々と聴いてみたくて企画してみました。 いきなり1時間づつはシンドイかな? と思いまして、"ohashi" は OA って事にして1人40分のライブでございます。

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って事でオープニングは "ohashi" であります。 まぁ、何時も俺からなので申し訳ありませんが、日頃演らない曲なども演りまして久しぶりに楽しかったですわ~。 津山からハーピストの "ブルボ" 君が聴きに来てくれまして、尚且つ盛り上げてくれまして助かりました。(笑)

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Photo by くにお

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"AiRi" ちゃんです。 素敵なステージ衣装で演る気が窺えました! ブルージーなオリジナル曲もかなり板に付いてきましたね。 何と言っても変則チューニングを自在に操るのが素晴らしいですわ。 今回は Open-C などもしてましたな・・・・。 ゆるゆるだけどそれがまた良い感じでした。 聴きに来られた赤松氏とブルボ君も参加して盛り上がりましたね。

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"Yoco" さんです。 かなり気合が入ってたみたいで良い演奏を聴かせて頂きましたわ。 持ち時間が多いと何時もは演らなかった曲や、色々な話を聴く事が出来るので良いですね。 オリジナル曲も初めて聴きましたが流石です! 最後は赤松氏を交えての演奏でしたが、赤松氏のギターも堪らんかったですわ。

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ライブ終了後に2人に感想を訊いてみたところ、思ったより演れたみたいで、次に繋がる手応えを感じたみたいです。 なかなか面白いライブでしたので、またパワーアップしたら演りたいと思いますのでお楽しみに~。




「Guyatone EDM-3」

2014.04.01.Tue.00:08
怪しいピックアップがオークションに安く出てたので思わずポチってしまいましたがな・・・。 別に怪しくは無いのだけれど、レビューなど殆ど無く、良いのか悪いのかもさっぱり解からないピックアップなのである。 (笑)

エレキを弾いてる訳でもないので、それ程気にとめる事が無い会社であったが、グヤトーン (Guyatone) は、東京サウンド株式会社 (株式会社グヤから変更) が製造する電気・電子楽器、音楽関係機器のブランドであったらしい。

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1950年代からギターを製作していた日本のエレクトリック・ギター製作のパイオニア的存在である。 また、元々エフェクターを開発することを得意としており、数多くの種類のエフェクターを世に送り出している。 近年は主に「世界最小・最軽量」マイクロエフェクツシリーズ他さまざまな種類のエフェクター開発に力を注いでおり、多くのミュージシャンから愛用されている。

2013年1月31日を以て業務を終了と発表。 1956年の設立より半世紀以上の歴史に幕を閉じる。

倒産してしまったので余計に情報が無いのか?どうかは判らへんけど、使えるピックアップなら高評価のレビューがあるだろうから、やはり使えんピックアップなんやろね~。 誰かが使ってるのを見た事も無いな・・・。

何が気になったかと言うと、『面接触エンクローズド・ダイナミック型 マイクロフォン』 って事で、ピエゾじゃないんやけど振動で拾うダイナミックマイクなのでございます。 商品説明には "ボディに接着しアコースティックギターのエアー感を忠実に収音する面接触エンクローズド・ダイナミック型マイクロフォン" などと書かれておりますわ。

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当然の事ですが、これをペタッと貼ってエア感のあるアコギの音を再現出来る! などとは思うはずも無いのであります。 が、試しにブリッジの横に貼って試奏したら音は出ました。 説明書には "1mmぐらいの位置変更で、かなり音質が変わってきますので、最適の位置にセットして下さい" と書かれてますが、毎回こんな事するのは面倒な作業や思うけどなぁ。

って事で、これをアコギに使うのではなく、リゾネーターに仕込もうと思いポチったのでありました。 現在コンデンサーマイクとピエゾで拾ってるけど、どうも宜しく無いのでありまして、コンデンサーマイクをこれに交換してみようという計画でございます。 何事も実験でございます。 ミックスアンプも自家製なので、どれを信用していいのかさっぱり分からないと言う話もございますな。 (´Д`)

実験の結果は後日って事で・・。

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― 仕様 ―

EDM(ギター用)マイクロフォン
■ 型式:面接触エンクローズド・ダイナミック型 (実用新案申請中)
■ 周波数特性:50Hz~20kHz(専用ヘッドアンプ使用時)
■ インピーダンス:30Ω
■ 出力電圧:65mVrms(専用ヘッドアンプ使用時)
■ ケーブル長:70cm1.9φmm
■ プラグ:3.5mm L型ミニプラグ
■ 外形寸法:24(w)×7(H)×32(D)mm
■ 重量:11g(ケーブル、プラグ含む)

EDM-C (ギター用)ヘッドアンプ
■ コントロール:ボリューム×1
■ 端子:インプット(3.5φフォーン)×1
     アウトプット(6.3φフォーン)×1 
■ 入力インピーダンス:470Ω
■ 出力インピーダンス:4.7kΩ
■ 電源:DC9V 006P(連続使用時間:270時間)マンガン電池
■ 消費電流:1.5mA
■ 外形寸法:74(W)×118(H)×23(D)mm
■ 重量:120g


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営業停止した東京サウンド(GUYATONE、REXER)が新たに新会社「GUYATONE(ガイアトーン)」として2013年6月にアメリカで再出発したとの事です。 グヤトーン・コレクター、Nathaniel DeMont 氏が中心となり新会社として再生。ってなっておりますが、これって再生なのですかね?

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https://guyatoneus.com/